スペイン語を学ぼう!

スペイン語ができなくて愕然とする

約一年前にスペイン語圏のパタゴニア(アルゼンチン、チリ)を旅した時のこと。

僕はブラジルに長く住み、ポルトガル語は日常生活や仕事で特に不便がない程度には話せるようになりました。ポルトガル語とスペイン語は近い言語なので、まぁ多少はコミュニケーションも取れるだろうと妙な自信のようなものがあり、言語に関しては事前に何も勉強せずに出発しました。これがマズかった。(^_^;)

実際に現地に行ってみて、あまりにポルトガル語が通じなくて愕然。冷静の考えると、別の言語なので当たり前なんですけどねw

(ちなみに、だいぶ前にスペイン語圏には数回旅行しましたが、その時はまだポルトガル語にもあまり自信がなく、主に英語を使っていました。)

もちろんただ旅行するだけのレベルなら問題ありません。でも知り合った現地の人達や旅行者と会話しようとすると上手く行かない。相手がスペイン語で話すことは多少分かるものの、こちらがポルトガル語で話すことは全く理解されないんですよね。これが結構ショックでした。

その時「よし、旅から戻ったらスペイン語を本気で身につけるぞ!」と心に誓いました。

スペイン語って、どんな言語?

Wikipediaによると、ネイティブスピーカーの数が多い言語では中国語、英語、ヒンディー語についで4番目。世界中に約4億2000万人のスペイン語話者がいます。そして中南米やスペインを中心に21ヶ国で公用語となっています。また国連の6つの公用語のひとつでもあり世界中で広く使用されている言語です。近年、アメリカ合衆国でも話者人口が急激に増えています。

黄色がスペイン語圏、青色はポルトガル語圏

特に僕の住む中南米ではポルトガル語圏はブラジルのみで、他の国々(アルゼンチン、チリ、ペルー、エクアドル、コロンビア、メキシコなど)はすべてスペイン語圏。このことは裏を返せば、スペイン語をある程度マスターすると、僕の行動半径が飛躍的に広がることを意味します。

ポルトガル語との違い

パタゴニアの旅から戻ってからはわりと忙しく、日本への一時帰国、身内の不幸、コロナの感染爆発、仕事でのトラブルなどもあり、結局スペイン語の勉強を始めたのは昨年のクリスマス休暇に入ってから。約3週間ほど勉強したことになります。

まず驚いたのは、あくまでもポルトガル語との比較ですが、学習環境がとても充実していること。WEB上にいくらでも良質な教材が転がっていますし、アプリやYoutubeチャンネルも充実しています。逆にどれを選んでいいのか迷ってしまうほど。ポルトガル語も近年は学習環境が整ってきましたが、スペイン語と比べればまだまだ貧弱ですね。さすがはメジャー言語!

ポルトガル語とスペイン語との比較は、Wikipediaのこの記事にも書かれています。

スペイン語の文法

これはビックリするほどポルトガル語と似ています。接続法とかも含めて、もう双子じゃないかってほど。でも微妙な違いもあります。

  • 「あなた」を意味する tú と usted の使い分け(動詞の活用も変わる)
  • Me gusta (好きです)という言い方がなんかヘン
  • 再帰動詞を多用する(ような気がする^^;)

まだまだ初学者なので、これから色々出てくるかもですが、難易度はそれほど高くはない印象。

スペイン語の発音

大まかにはアルファベットをそのまま音にすれば良いので難しくはない。ただし、ポルトガル語や英語に無い発音もいくつかあります。

  • 「r」が2つ重なると巻き舌になる
  • 「j(ホタ)」と「g(へー)」がハ行の発音となる
  • 「l」が2つ重なるとジャと発音する
  • 語尾にきた「d」は発音しない

まぁでも基本的には慣れの問題だと思うので、なんとかスペイン語話者との会話の機会を作って慣れていくしかないのかな。

あと蛇足ながら、僕(ポルトガル語話者)からすれば、スペイン語の発音って、めちゃくちゃ訛ってて田舎臭く感じてしまうのよね。東京の人が東北のズーズー弁を聞いている感じに近いかも。これって、スペイン語話者にとっては「逆もまた真なり」なのかな?

スペイン語の語彙

ポルトガル語話者にとって一番厄介なのはここじゃないかな。

綴も発音も全く同じ単語がある一方、全然異なる単語も結構あります。それらは無問題。面倒なのは、その中間の微妙に似ていて微妙に異なる単語が山のようにあること。

  • 綴も発音も同じなのに意味が異なるもの。ポ)largo(太い)⇛ ス)largo(長い)
  • 単語の中の文字が入れ替わったもの。 ポ)perguntar ⇛ ス)preguntar
  • 母音が増えたもの。 ポ)estudar ⇛ ス)estudiar
  • 微妙に似ているもの。 ポ)fazer ⇛ ス)hacer

似ていることで頭の中でごっちゃごちゃになってしまうんですよね~。だから、ポル語を話していてスペイン語になったり、その逆も起こるんです。これがなんか気持ち悪い。

スペイン語の学びやすさ

てなわけで、総合的に見れば学びやすい言語ではあるんですが、鍵は語彙力だと思います。そこをある程度乗り越えたら楽になるんでしょうね、きっと。

ネガティブな側面

スペイン語を勉強して行くに従って、ある問題が発生しました。

そう、ポルトガル語を話すときに、少しつっかえたり、少し発音が変だったりということが頻発しています。おそらく、似た言語同士であることから脳がきちんと仕分けできていないんだと思います。一時的な現象なら良いんですが・・・

下手したら、どっちつかずになって ポルトニョール(葡語混じり西語)話者になりかねないな。まぁあまり深くは考えずにやっていきます。通じればいいんです(^_^;)

今年の目標

てなわけで、今年の目標は「スペイン語をある程度マスターすること」です。

今後数ヶ月は語彙を中心に独学で勉強。そして、ある程度学習が進んだところで言語交換アプリで文章を作ることに慣れる。それから今年中に行けるかどうか分かりませんが、コロナが収まった頃に南米のスペイン語圏を旅しようかと考えています。語学を習得するには、なんといっても実践が不可欠ですからね。

まぁコロナ禍の現在、家にいる時間が長いし、こうやってインプットに務めるのは悪くないと思います。あんまり焦る必要も無いし、ゆるゆるとやっていきますね。

目指せ、トリリンガル!(^_^)v