ボタフォゴのHondaに黄信号

新型コロナのパンデミックの影響で開催が遅れていたブラジルのサッカーリーグですが、8月上旬からリーグ戦とカップ戦が始まり、まだ無観客ではあるものの、すでに10試合以上を消化しています。

日本から鳴り物入りでリオ・デ・ジャネイロのチーム、ボタフォゴに加入した本田選手の近況をお伝えします。

チームの要として期待されていただけあって当初は先発で使われていたものの、このところは先発を外れたり、先発しても早々に交代させられることが多くなってきました。動画を見ても駒のひとつにはなり得ても、キラリと光るようなプレーをまだ見せることができていません。

今の所、11試合に出場してペナルティーを蹴らせてもらった1得点のみでノーアシスト。全盛期を過ぎた日本人選手がブラジル1部リーグで活躍することはとても難しいのですが、それでも下位チームのボタフォゴだからもしかしてという期待もありました。ちょっと残念な感じ。

外国人選手というのは、Jリーグでもそうですが、活躍を期待されています。過去の例でいうと、元オランダ代表のセードルフ選手は、本田選手と同じように全盛期を過ぎてから助っ人としてボタフォゴに加入し、2012年から2013年にかけて81試合に24ゴールと主力として大活躍したことがありました。ボタフォゴのサポーターはそのことを鮮明に覚えていて、どうしても彼と比較してしまうんじゃないでしょうか。

悪い流れを象徴するかのように、2週間ほど前のGlobo局の看板番組「Fantastico」で本田選手の空振りシーンがフューチャーされたことがありました。その頃からだんだんと雲行きが怪しくなって、先週にはついに下記の動画が出ました。徐々に「期待はずれ」との評価が固まりつつあります。

「ボタフォゴの主要な補強選手、本田はまだ期待に答えていない」

https://globoplay.globo.com/v/8860825/

チームが降格圏に沈んでいることもあり、サポーターも戦犯探しに動き始めており、本田選手としては、そろそろゴールやアシストなど得点に絡む活躍をしないと今後出場機会が減っていくのではないかと危惧しています。黄信号が灯ったといっていいでしょう。

ブラジルに限らず南米のサッカーは攻撃的で攻守の切り替えが早くダイナミックです。またフィジカルにものを言わせてギリギリまで削ってくるようなところもあります。それでいてテクニックもあるのでイエローカードやレッドカードも日本より少し多い程度で済んでいます。このスタイルに日本人が適応するのは、正直言って少しハードルが高いように思いますが、どうか逆境を跳ね返すような活躍を見せてほしいものです。応援しています。

来年にはリオへ行ってボタフォゴの試合を観戦する予定です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です