厚労省研究班プロポリス等、安全性確認進む 「発がん性なし」、有用性データも

近年、さまざまな健康食品による発がん性が問題になっている。健康食品も''食品"である以上、効能・効果だけではなく、安全性もまた重要である。以前アガリクスで問題になったように、その危険性がいったん明るみになると、信頼を失い、結果的に市場も失う。その意味で、今回の厚生労働省による"プロポリス安全宣言"の意味は大きい。

厚生労働省・研究班の「天然添加物の発がん性等に関する研究」(主任研究者:大阪市立大学大学院医学研究科・鰐渕英機教授)で、プロポリス抽出物、キダチアロエ抽出物、カテキンの3素材が、2年間にわたる発がん性試験の結果、いずれも「発がん性なし」と判断された。

先月末にまとまった厚労省・研究班の報告書で明らかにされた。プロポリス抽出物については、腫瘍発生減少や延命効果など有用性を示唆する結果も得られている。これら3つの素材は健康食品市場のなかでも定番素材として知られており、その安全性が国の研究で実証された意味は大きい。

健康産業新聞 2007/08/22